【Deutsch Lernen】ドイツ語ハナシ③ギムナジウムシューレにドイツ語力ゼロから通う!交換留学の醍醐味はまさに学校!

学びの習慣

この記事では、ドイツ留学中に通っていた学校についてです。交換留学生として、「現地の高校へ通う」ことが決められていました。もちろんドイツ語未経験で飛び込み!ドイツのギムナジウムシューレと日本の学校の違いを実感した日々をお伝えします。

【ドイツの学校】ギムナジウムシューレ(Gymnasium Schule)とはどんな学校?

ドイツの教育制度は、日本と異なる点が多々あります。ギムナジウムは、基本的には大学進学のための試験を受けるために必要な教育を受ける学校です。ドイツでは、日本よりはもっと明確に、学校が区分されていて、就職を目指す、または芸術分野を学ぶ、大学進学を目指す、などにより通うべき学校が異なり、中高生の段階で学校を選びます。

私の場合は、交換留学生は基本的にはギムナジウムシューレに通うことになっていました。ギムナジウムでは、小学校から高校まで一貫校となっていました。クラスの人数も20人いない程度の少数のクラスです。私はホストチェンジにより、高校も転校したのですが、学生の雰囲気は違うものの、システムそのものは同じようでした。

【ドイツの学校】授業のスタイルや成績は?

何より、最初の4か月は何を言っているのかさっぱり分からない状態・・・・。なので、自分が出来そうな体育、音楽、美術や数学、また何となく先生が優しそう&日本人としての留学生に興味を持ってくれてそうな先生の科目は分からないなりに宿題をやってみたりしてました。

授業スタイルは、座席もコの字型で進みます。知識を学ぶ内容の時は、日本と同じように先生の講義ですが、ディスカッションスタイムがとても多いという印象でした。手を挙げる時は、皆人差し指をぴっと立てるようにします。「答え‐理由」という意見の伝え方が、新鮮にも感じました。

成績に関しては、全てではないですが、先生によっては「1~6」段階で、皆に発表されることもありました。ドイツでは「1」が最も良く、私の場合も、音楽と美術、算数は「1」が取れました^^;感動でしかなかったです。語学力にハンデがある以上は、出来そうなことからやるにつきます!

英語ならまだ日本で長文や文法をしっかり叩き込んでる一方、ドイツ語は日常会話すらわからない状態だったこと、またホストファミリーからは「学校の勉強を100%こなすなら、その分、外で人と会話しなさい」と言われていたので、ドイツ語や社会の授業はリスニングだと思いながら聞いていました。

【ドイツの学校】日本とは違う同世代の雰囲気にのまれる!言葉の壁を超えるには?

ドイツ人のティーンエイジャーは、思っていた以上に大人っぽい!!それもそのはず、ドイツでは16歳から飲酒・喫煙が許可(2020年現在、喫煙に関しては18歳からに法律が変わっています)されていて、日本のような厳しい服装マナーなどもありません。学校にたばこを吸いながら来る学生、お化粧もばっちりでスタイルも良く、日本のいもっこ高校生の私にとっては、カルチャーショックの賜物でした(笑)。もちろん学校や地域によって学生の雰囲気もかなり異なります。(それはおそらく日本でも同様ですね)

留学当時は、日本人のサッカー選手がドイツに来る時代の前で、今ほど日本のカルチャーに関するものがブレイクしていない時でした。日本という国に興味のない子にとっては「part of Asia」です。中国の近く?くらいな。

でも、結局のところ、大事なのは「自分というものがどういう人であるか」というのを少しずつ理解してもらえば、どこの国の人であろうと関係ないということが後々分かるようになりました。留学時は、私自身も子供であったし、何より語学力のハンデを打ち破る術を中々持てずにいたのでかなり苦戦していました。

そこで、体育や音楽などである共同制作などを通じて皆と一緒に努力したことが、クラスのメンバーとして認めてもらえるきっかけになったと思います。とにかく「自分のポテンシャルを探ることを諦めない」これが語学力の壁を乗り越えるポイントだと実感しています。

【ドイツの学校】友達同士の関わり方は?

ギムナジウムの場合、小学校からずっと同級生ということもあり、友達同士の関係がとても密です。グループできてます(笑)。また、好き嫌いもはっきりしている(裏表がない)面もあり、「言いたいことははっきり言い合う」場面にもよく遭遇しました。日本だと、「それは言い過ぎじゃないか?言葉に気をつけなさい」と先生に言われそうなことも、学生同士が主張し合い、先生もそれを聞いているという、とてもシビアな面もあります。でもそれが逆に「お互いを認め合うため、自分の考えを伝えるため」の行動につながっています。

【ドイツの学校】友達との関係作りは大変?少しずつ出来ることからやれば良し!

留学して、アウェイ満載の環境にいると、どんどん萎縮してしまいがちですが、それは仕方ない!語学力が足りないことで、「大人しい」と言われることがどんなに歯がゆいことか^^;

日本に興味のある学生も少なからずいます!そして、異国の留学生に興味を持って色々と教えてくれたり、仲間に加えてくれる子にも出会えました。その中で、自分の出来ることを少しずつ増やしていければ、交友関係も深まっていきます。

私自身、留学の後半はプリペイド式のハンディ(日本のガラケー)を持つようになりました。ホストファミリーとの連絡や、日本への電話のしやすさもあったのですが、ドイツ人の高校生も携帯を持っていたので真似してみたのです。ショートメッセージでやりとりしたりなどもありました^^

また、ドイツ人の高校生の女の子は、ジーンズスタイルが多く、黒のズボンなどにシンプルなコーディネートの子が多かったので、こちらも真似して、当時日本にはまだお店がなかったH&Mなどで服を買ってみたりしました。が、私の足が短くて、試着したブーツカットの黒パンがお殿様状態になったのを覚えています(笑)。

また、学校に行く前や、友達と遊びに行くときは、よく「質問メモ」を作っていました。会話のネタを考えてましたね。また、課題が免除されていても、何となく優しそうな先生(勝手なイメージでしたが)には、トライしてみた宿題を見てもらうようにお願いしました。

語学同様、コミュニケーションは積み重ねが大事・・・ということでしょうか。今では、同じ言語が通じる小さな子供達に苦戦する日々でもありますが、後になってほっこり振り返れるように、積み重ねていきたいものです。

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